会議が終わった直後は「いい話し合いだった」と感じたのに、1週間後に何も進んでいなかった——多くの会社で起きていることです。原因の多くは、会議の中身ではなく締め方にあります。この「締め方」に名前を付けたものが、ラップアップです。
この記事では、ラップアップの意味と語源、ビジネスシーンでの使い方、今日から使える実践ステップまでを解説します。
なお、この記事を書いているのはLAPUP株式会社です。社名の読みはこのビジネス用語と同じですが、由来はまったく別のもので、会議用語としてのラップアップを扱う会社ではありません。社名の由来は記事の最後で触れています。
ラップアップとは
ラップアップ(wrap-up)とは、会議・商談・プロジェクトなどの最後に、決まったこと・やること・担当と期限を短く確認して締めくくることです。日本語では「まとめ」「総括」「締め」にあたります。
英語の wrap up が語源で、もともとの「包む」という意味から転じて「仕上げる・完了させる」を表します。映画の撮影現場で監督が撮了時に言う “That’s a wrap!”(これにて撮了)も同じ語感です。ビジネスでは外資系企業を中心に「会議の締めの数分」を指す言葉として定着しました。
ポイントは、ラップアップが単なる要約ではなく、参加者全員の合意形成の場だということです。「何が決まり、誰が、いつまでに、何をするか」を全員の前で声に出して確認することで、認識のズレをその場で潰します。
ビジネスシーンでの使い方
ラップアップという言葉は、次のような場面で使われます。
- 会議:「最後の5分でラップアップしましょう」——決定事項とネクストアクションの確認
- 商談:「本日のラップアップですが」——合意した条件・宿題・次回日程の確認
- 研修・セミナー:「ラップアップセッション」——学んだ内容の振り返りと質疑
- プロジェクト:「プロジェクトのラップアップミーティング」——完了時の総括・振り返り
例文:「では時間になりましたので、ラップアップに入ります。今日決まったのは3点です。」
ラップアップのやり方(5分でできる3つの確認)
やり方はシンプルです。会議の最後の5分で、次の3つを声に出して確認します。
① 決まったこと(Decision)
今日の会議で決定した事項を箇条書きで読み上げる。「決まっていないこと」が混ざっていたら、その場で「これは持ち越し」と仕分けする。
② 誰が・いつまでに(Owner / Deadline)
決定事項ごとに、担当者の名前と期限を確認する。「みんなでやる」「なるべく早く」はやり直しのサイン。名前と日付が出るまで確認します。
③ 次に何が起きるか(Next Action)
次回の日程、次に共有されるもの、判断待ちの事項を確認する。ここまで確認して、初めて会議は「終わった」ことになります。
慣れないうちは、ホワイトボードやチャットに①〜③を書き出しながら読み上げると確実です。所要時間は5分。この5分が、会議のやり直しと「言った・言わない」を防ぎます。
ラップアップと議事録の違い
よく混同されますが、役割が違います。
| ラップアップ | 議事録 | |
|---|---|---|
| 目的 | その場での合意形成(認識のズレを潰す) | 記録(後から参照する) |
| タイミング | 会議の最後の5分 | 会議後に作成・共有 |
| 形式 | 口頭+簡単な板書 | 文書 |
順番としては、ラップアップで固めた内容を議事録に落とすのが理想です。ラップアップなして議事録だけ回すと、「書いてあるけど認識が違う」というズレが残ったまま進んでしまいます。
ラップアップを定着させる3つのコツ
- アジェンダに最初から「ラップアップ 5分」を入れる——時間が余ったらやる、では定着しません。
- 言い出す人を固定する——ファシリテーターでも若手でも構いません。「締めの確認は誰の仕事か」を決めます。
- 翌朝に一行リマインド——ラップアップで確認した担当・期限を、翌朝チャットで一行流すと実行率が大きく変わります。
よくある質問
Q. ラップアップは英語で何と言いますか?
A. そのまま wrap-up(名詞)/ wrap up(動詞)です。「会議を締めくくる」は wrap up the meeting と言います。
Q. ラップアップとクロージングの違いは?
A. クロージングは商談の「成約に向けた締め」を指すことが多いのに対し、ラップアップは会議・商談を問わず「内容の確認による締め」を指します。
Q. オンライン会議でもラップアップは必要ですか?
A. オンラインこそ必要です。対面より認識のズレが起きやすいため、画面共有でメモを映しながら①決定事項②担当と期限③次のアクションを読み上げるのが効果的です。
最後に——私たちが「ラップアップ」という社名で仕事をしている理由
ここまで読んでいただいたお礼に、少しだけ私たちの話をさせてください。
この記事を書いているLAPUP株式会社(ラップアップ)の社名は、Layered Approach for UPgrading Business——「ビジネスを複数の層・段階に分けて改善し、アップグレードしていく」という意味を込めた造語です。課題をひとまとめに扱わず、層に分けて、効く順番に直していく。社名は、私たちの仕事の進め方そのものを表しています。
読みがビジネス用語の「ラップアップ」と同じになったのは、実は偶然です。ただ、この言葉の本質——やって終わりにせず、決まったことを次につながる形で残す——は、私たちの仕事観と深く重なります。採用もWebも、場当たりの施策をやりっぱなしにすれば、費用は外へ流れて何も残りません。課題を層に分けて一つずつ改善し、成果とノウハウを会社に残る資産へ変えていく。この偶然の一致を、私たちは気に入っています。
LAPUPは、採用支援・AIに選ばれる設計(AIO/LLMO)・経営コンサルティングを通じて、外部に流れていた費用とノウハウを「会社に残る資産」へ変える支援をしています。もし貴社の会議や採用が「やりっぱなし」になっていると感じたら、会社概要や採用支援の無料診断ものぞいてみてください。

